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HIRO YANAGIMACHIでつくる靴には、一足一足それぞれにストーリーがあります。ここでは過去にお客様に制作させていただいた靴の中から一部を取り上げ、それらに込められたストーリーをご紹介いたします。

東京都 T. K. 様

〈寄り添うこと、彩りを与える〉

 

プレーントゥのレイジーマンスタイルをラバーソールで。それほど迷うことなくこちらのスタイルを選ばれたのは、十年ぶりにご来店いただいたお客様でした。伺うと、以前に比べ堅い服装をすることが少なくなり、そうした時の足元に見合うものをと、このスタイルを選ばれたようです。変わらずにご愛用いただいているというこれまでおつくりした靴の履き心地と雰囲気は残したまま、スタイルや素材を少し変更することでお客様の足元に新たな彩りを添える一足となりました。

ビスポークの靴というと、フォーマルなドレスシューズをつくるというイメージがあるかもしれませんが、その本質はスタイルではなくお客様一人一人に合わせてつくるということ。私たちは、お客様の足に合うことはもちろん、気持ちに合っていることも大切な要素であると感じています。長くお客様とお付き合いさせていただく中で、また時代の流れを受けて、お客様の生活スタイルが変化することは当然といえます。つくり手の使命は、そうした変化を受け止め、その時々のお客様の気持ちに寄り添ったご提案ができること。私たちは、スタイルや素材、ディテールを工夫し、またそれらに柔軟に対応できる技術を磨いて、お応えしています。

 

ラスト:フルスクラッチ/ラウンド、アッパー:フレンチカーフ/ブラック、ソール:ラバーソール

 

〈Shoes to fit a changing lifestyle.〉

 

Plain toe Lazy Man style with rubber sole. The customer who chose this style visited our workshop for the first time in 10 years. He said he didn't wear formal clothes as often as before. He chose this style to match his clothes for the days he wears less formal clothes. Of course, he likes his shoes that he had made by us before very much. So we made his new pair with some slight changes in style and materials while retaining the good fit and atmosphere of his previous shoes. Now he has a new pair to match his current way of being.

 

Some people may think when people order bespoke shoes, it must be dress shoes. But the essence of ordering by bespoke is not the style, but the best fit for each customer. We think it is very important to fit not only the customer’s foot but also his feelings. It is natural that a person’s lifestyle changes with the times. Our mission is to accommodate those changes and make a suggestion that is considerate of the customer's feelings. We strive to achieve the customer's wishes by suggesting styles, materials and details and also improving our skills to be able to accommodate those changes.

 

Last : full scratch/Round toe, Upper : French calf/Black, Sole : Rubber sole

 

 

 

 

 


千葉県 T.M.様

〈そのスタイルに込められたもの〉

 

今回ご紹介する靴のオーナーは、脚長差のある難しい足と、屈んで靴紐を締めることに支障があるという事情をお持ちのお客様でした。そんな事情から希望されたスタイルが、HIRO YANAGIMACHI 初となるレイジーマンスタイル。イミテーションのレースによる紐靴のような見た目と、サイドエラスティックの脱ぎ履きの容易さを両立したスタイルです。脚長差はインヒールで解消し、お客様のお気持ちに叶った一足となりました。靴紐を緩めずに脱ぎ履きが出来ることからから付けられた、「怠け者」と言う意味のレイジーマンという名前や、レースがイミテーション、つまり飾り物である点からポジティブな印象を持たれない方もおられるかもしれません。しかし、紐靴が履きたくても履けない方にとっては、紐靴でなくても紐靴の持つフォーマルな印象や、スタイルとしての存在感を手に入れることの出来る、理想的なスタイル。そうした観点からこのイミテーションレースは単なる飾り物とは言い切れない意味のあるもので、改めてこのスタイルの存在意義を感じることができました。お客様のご注文から、このスタイルの新たな面に気付くことができ、大きな収穫を得ることができた一足です。

 

ラスト:フルスクラッチ/ラウンド、アッパー:フレンチカーフ/ブラック、ソール:スクエアウエスト

 

〈Style from function.〉

 

This pair of shoes was ordered by a customer who has legs with different lengths and some issues with tightening laces. For these reasons, he ordered these lazy man shoes and it was the first time for us to make this style. This is the style that is able to both look like a lace up shoe because of  the imitation laces and can be worn easily because of the side elastic in the shoes. We could realize his wish with this style and accommodate the difference in his leg height by using an in-heel in the shoe. Some people may not have a positive image of lazy man shoes because of its name which comes from how they are worn easily without laces and the fact that the laces are imitation. But for those people who cannot wear lace up shoes even though they want to, this is the ideal style that can look formal and like a lace up shoe. From this point of view, these imitation laces are not just ornaments but have a meaning. We are pleased that we could become aware of a new aspect to this style of shoe because of this order.

 

Last : Full scratch/Round toe, Upper : French calf/Black, Sole : Square waist

 

 

 

 


埼玉県 I.S様

〈ご家族と共にオーダーする靴を考える幸せ〉

初めてのオーダーで奥様・娘さんご家族と一緒にご来店された今回のお客様、まもなくリタイアされるということでお仕事以外の装いにも合わせやすい一足をお求めでした。ご家族と共にオーダーする靴を考える、それはこれから始まるご家族との新たな生活に想いを巡らせる楽しい作業であったのではないかと思います。黒のオイルドレザー&ラバーソール仕様のサイドエラスティックは、脱ぎ履きしやすく機動性に富みながらカジュアルすぎず、ご旅行の際にも大変ご愛用いただいているとのことです。

ラスト:フルスクラッチ/ラウンド、アッパー:アメリカンオイルドレザー/ブラック、ソール:ラバーソール9分仕立て









三重県 M.H様

〈つくり手を刺激する、つかい手の熱意〉

前回お客様のご要望でデザインしたチャッカブーツを気に入っていただき、今回はそのデザインのポイントである大胆なスリットをサイドエラスティックに施すこととなりました。お客様の新しいデザインへ挑戦される冒険心や、斬新なコンビの色合わせを選ばれる探求心が、いつもつくり手の創作意欲を刺激してくれます。焦がしの効くミディアムブラウンの革を深い色に仕上げることで全体がまとまり、個性的でありながらも重厚感のある1足となりました。

ラスト:モディファイ/チゼル、アッパー:フレンチカーフ/ミディアムブラウン&バーガンディ、ソール:ベベルドウエスト/フィドル/ハーフペイント









東京都 K.Y様

〈ただし、シューホーンのご用意はお忘れなく〉

今回初めてオーダーいただいたこちらのお客様、お仕事柄靴の脱ぎ履きが多く、スタイルはサイドエラスティックと決めていらっしゃいました。サイドエラスティックは甲を一枚の革の面で押さえることができ、エラスティックによる適度なテンションと共に、心地よいホールド感のあるスタイルです。ビジネスや日常のシーンで時に“間”となってしまうレースアップの一手間のないエラスティックシューズ、求めておられる方多いのではないでしょうか。

ラスト:モディファイ/ラウンド、アッパー:フレンチカーフ/ブラック、ソール:ベベルドウエスト





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