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HIRO YANAGIMACHIでつくる靴には、一足一足それぞれにストーリーがあります。ここでは過去にお客様に制作させていただいた靴の中から一部を取り上げ、それらに込められたストーリーをご紹介いたします。

千葉県 T.M.様

〈そのスタイルに込められたもの〉

 

今回ご紹介する靴のオーナーは、脚長差のある難しい足と、屈んで靴紐を締めることに支障があるという事情をお持ちのお客様でした。そんな事情から希望されたスタイルが、HIRO YANAGIMACHI 初となるレイジーマンスタイル。イミテーションのレースによる紐靴のような見た目と、サイドエラスティックの脱ぎ履きの容易さを両立したスタイルです。脚長差はインヒールで解消し、お客様のお気持ちに叶った一足となりました。靴紐を緩めずに脱ぎ履きが出来ることからから付けられた、「怠け者」と言う意味のレイジーマンという名前や、レースがイミテーション、つまり飾り物である点からポジティブな印象を持たれない方もおられるかもしれません。しかし、紐靴が履きたくても履けない方にとっては、紐靴でなくても紐靴の持つフォーマルな印象や、スタイルとしての存在感を手に入れることの出来る、理想的なスタイル。そうした観点からこのイミテーションレースは単なる飾り物とは言い切れない意味のあるもので、改めてこのスタイルの存在意義を感じることができました。お客様のご注文から、このスタイルの新たな面に気付くことができ、大きな収穫を得ることができた一足です。

 

ラスト:フルスクラッチ/ラウンド、アッパー:フレンチカーフ/ブラック、ソール:スクエアウエスト

 

〈Style from function.〉

 

This pair of shoes was ordered by a customer who has legs with different lengths and some issues with tightening laces. For these reasons, he ordered these lazy man shoes and it was the first time for us to make this style. This is the style that is able to both look like a lace up shoe because of  the imitation laces and can be worn easily because of the side elastic in the shoes. We could realize his wish with this style and accommodate the difference in his leg height by using an in-heel in the shoe. Some people may not have a positive image of lazy man shoes because of its name which comes from how they are worn easily without laces and the fact that the laces are imitation. But for those people who cannot wear lace up shoes even though they want to, this is the ideal style that can look formal and like a lace up shoe. From this point of view, these imitation laces are not just ornaments but have a meaning. We are pleased that we could become aware of a new aspect to this style of shoe because of this order.

 

Last : Full scratch/Round toe, Upper : French calf/Black, Sole : Square waist

 

 

 

 


埼玉県 I.S様

〈ご家族と共にオーダーする靴を考える幸せ〉

初めてのオーダーで奥様・娘さんご家族と一緒にご来店された今回のお客様、まもなくリタイアされるということでお仕事以外の装いにも合わせやすい一足をお求めでした。ご家族と共にオーダーする靴を考える、それはこれから始まるご家族との新たな生活に想いを巡らせる楽しい作業であったのではないかと思います。黒のオイルドレザー&ラバーソール仕様のサイドエラスティックは、脱ぎ履きしやすく機動性に富みながらカジュアルすぎず、ご旅行の際にも大変ご愛用いただいているとのことです。

ラスト:フルスクラッチ/ラウンド、アッパー:アメリカンオイルドレザー/ブラック、ソール:ラバーソール9分仕立て









三重県 M.H様

〈つくり手を刺激する、つかい手の熱意〉

前回お客様のご要望でデザインしたチャッカブーツを気に入っていただき、今回はそのデザインのポイントである大胆なスリットをサイドエラスティックに施すこととなりました。お客様の新しいデザインへ挑戦される冒険心や、斬新なコンビの色合わせを選ばれる探求心が、いつもつくり手の創作意欲を刺激してくれます。焦がしの効くミディアムブラウンの革を深い色に仕上げることで全体がまとまり、個性的でありながらも重厚感のある1足となりました。

ラスト:モディファイ/チゼル、アッパー:フレンチカーフ/ミディアムブラウン&バーガンディ、ソール:ベベルドウエスト/フィドル/ハーフペイント









東京都 K.Y様

〈ただし、シューホーンのご用意はお忘れなく〉

今回初めてオーダーいただいたこちらのお客様、お仕事柄靴の脱ぎ履きが多く、スタイルはサイドエラスティックと決めていらっしゃいました。サイドエラスティックは甲を一枚の革の面で押さえることができ、エラスティックによる適度なテンションと共に、心地よいホールド感のあるスタイルです。ビジネスや日常のシーンで時に“間”となってしまうレースアップの一手間のないエラスティックシューズ、求めておられる方多いのではないでしょうか。

ラスト:モディファイ/ラウンド、アッパー:フレンチカーフ/ブラック、ソール:ベベルドウエスト





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